
■ 目次
- 「メルカリ月イチ払い」から「メルペイあと払い」に
- 具体的な限度額
- 利用者にとってのメリット
- 出品者にとってのメリット
- メルカリ側にとってのメリット
■「メルカリ月イチ払い」から「メルペイあと払い」にリニューアル
メルカリの電子決済(ペイメント)サービス「メルペイ」は、代金の後払いが可能です。
クレジットカードがない人でも、カード感覚で、支払いを1ヶ月先に伸ばして買い物できるというわけです。
この後払いサービスは当初「メルカリ月イチ払い」という名称ではじまり、決済一回あたり300円の手数料がかかりました。
2019年4月からは「メルペイあと払い」という名前に代わり、何度決済しても月300円という手数料に改められました。
これは簡単に言えば、利用額にかかわらず「利子300円」でおよそ1ヶ月(最大2ヶ月−1日)のあいだお金が借りられる金融サービス(ファイナンス)のようなものです。
新しくなった「メルペイあと払い」では、手数料が月300円に改められたと同時に「利用上限額」が設定されました。
また、メルカリ以外のコンビニなどリアル店舗でも使用できるようになりました。
さらに2019年5月末にはネット決済にも対応をはじめました。
■ 具体的な限度額
あと払いを全く利用していなかった人は、限度額(利用上限額)が1000円から始まるようです。
私の場合は、たまたま前月(2019年3月)に 41,787 円使っていたので、限度額 50,000円 からスタートしました。
翌月(2019年4月)は、各社のペイメントサービスが様々なポイントバックキャンペーンを行っていたこともあり「メルペイあと払い」はほとんど使用せず、1,112 円の利用にとどまりました。
限度額に変更はありませんでした。

さらに翌月(2019年5月)は、5月30日時点で 29,774円をあと払いにしていたのですが、30日の15時ごろに「限度額が更新されました」というお知らせが来ました。


すると、上限額を最大20万円まで設定変更できるようになりました。

これは、使えば使うほどメルカリからユーザー個人に対する与信が増し、後払い可能な利用上限額が大きく設定できるようになったということでしょうか。
あるいは、与信の評価は変わっていないけれども、メルカリ側の支払い枠(スキーム)全体が拡大されたために、ユーザー全員の枠が広げられたのでしょうか?
この記事を書いている時点では詳しいことはわかりませんが、この「メルペイあと払い」サービスの順調な拡大は、一般の利用者(購入者)、出品者、メルカリ側の3者すべてにメリットが有ることだと思います。
■ 利用者にとっての「あと払い」のメリット
前述の通り、「後払い」とは前借りであり、お金を借りているわけです。
私の例で言えば、利子300円一律で、最大20万円を、最大2ヶ月弱の期間借りられるようになったというわけです。
アコムやアイフルなどの消費者金融から法定利率内で借金をすることと比較すれば、かなり安い利子だと言えます。
賢く使うと助かる場面がありそうですね。
■ 出品者にとっての「あと払い」のメリット
慢性的に生活に困窮しているような低賃金層・若年層をターゲットにした新たな出品の可能性が考えられます。
具体的には、生活費が足りないユーザーが、食料などをメルカリから購入して食費を削って生活費を調整するということが考えられます。
こういったユーザーが、そこまでお得感は大きくなくても元値の安いインスタントラーメンや缶詰などの食料品、菓子類などを「あと払い」の枠を利用して購入する可能性があるのではないでしょうか。
もともとご当地の食品、たとえば沖縄のスーパーでは普通に売られているお菓子や缶詰などは、県外ではほとんど買うことができませんから、それほど安い値段で仕入れられなくても売れていく可能性があります。
さらに「あと払い」の登場によって、地域性のない普通の全国商品でも売れやすくなっていくと思われます。
■ メルカリ側にとっての「あと払い」のメリット
メルカリからすると「あと払い」とは、ファイナンス業・金貸し業です。
利用上限額いっぱいまで使用するユーザーよりも、利用額が1万円以下に留まるユーザーがほとんどでしょう。
利子は利用額に関わらず一律300円ですから、そうなるとメルカリ社にとっては、個人に数千円を貸して利子が300円取れるという金融商品を販売しているのと同義です。
これは法定利率と比較しても同等もしくは高額と言える利子です。
アコムやアイフルよりも割の良い、法定利率を超えることもある「金貸し」が可能になったというわけです。
(^ω^)