ブログTOP > メディアアート > フロッピーディスクドライブが演奏する「スターウォーズ 帝国のマーチ」

2011年10月02日

フロッピーディスクドライブが演奏する「スターウォーズ 帝国のマーチ」

YouTubeやDailyMotionを見ていて発見。

「フロッピーミュージック」とでも言えばいいのでしょうか、フロッピーディスクドライブの磁気ヘッドで音楽を奏でている動画が公開されています。公開から一週間たたずに100万回以上再生されています。



これはクール!

曲のチョイスもいいですね。やりたいことがすごく分かりやすい。
もちろん2台が連動しているところもカッコよくて、高音と低音のパート分けされてるところがいかにもロボティックな印象を与えます。

フロッピードライブの構造自体がよくわかってないんですが、ヘッドの細かな移動?回転?どちらで音がなってるんでしょう?

動画を見る限り、3.5インチFDDを制御しているのはPICマイコンのようです。
ディスクを入れてすぐに音楽がはじまっているところを見ると、フロッピー自体にデータはないんじゃないかと思います(マイコン側にメモリされているのでしょう)。フロッピー上のMIDIデータを読み取って再生するような汎用的なモノが出来たら、意外と世界的に売れちゃいそうな気もします。

かと思えば、他にもこういうチャレンジをしている動画を見ると、フロッピーに曲名がラベルされているものがあったりします。人によって作り方も異なるのでしょうか。

FDD(フロッピーディスクドライブ)以外にも、プリンターのヘッドやビープ音を楽器にしたもの、スキャナーのヘッド(音が小さい!)、果てはHDD(ハードディスクドライブ)のヘッドを使ったものまでありました。

冒頭では「フロッピーミュージック」なんて書きましたが、何らかの読み取り/書き込みヘッドを持つディスクドライブや印刷機械、読み取り機械ならなんでも楽器(のようなガジェット)にしてしまえると考えるべきなのでしょう。

Chiptuneになぞらえて言うなら、Hardware-tune や Head-tune といった感じでしょうか。
すでに英語圏では何らかのジャンル名が流通している可能性はありますが、自分が調べた限りではよくわかりませんでした。

今後これらの試みが音楽ジャンルとしてそれほどおおきな広がりを見せるとも思えないのですが、しかしながら脈々とつづきそうなハックではあります。音楽というよりはより広くアートの領域に属したものだとおもいます。



そういえば、コーネリアス(小山田圭吾)にもプリンターを使った楽曲があったことを思い出す人も少なくないはず。



この曲の初出はSound&Recording誌創刊300号記念の付録DVDで、高木正勝とのコラボレーション作です。のちにアルバム「Sensuous」にも収録されました。この場合は、楽器というよりは環境音の音素材として使われていますね。



このエントリーをはてなブックマークに追加
posted by taichistereo at 08:25 | Comment(0) | メディアアート
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
カテゴリクラウド
トップページへ戻る
Blog Widget by LinkWithin