2008年01月09日
AS3.0がWebデザイナーにもたらす世界
新しい言語、新しい考え方、新鮮な感覚。
ActionScript2.0以前的な書き方でももちろん動くモノは作れます。
だからどこぞの巨大掲示板で嘆いているように「3.0なんて無理」とか言わなくても平気です。
ここのところは非常に重要だと思います。
コンパイラに「それ2.0までの書き方だからw」とか怒られながらも、すぐに3.0に移行することは出来ます。
それでAVM2の恩恵にとりあえずあやかれます。
でも、本格的なゲームを作っていると、
こりゃあ手続き型のプログラミングではやってられん、という感じになってきました。
この考え方のままではあぶない、という「不吉な匂い」をかんじたときが、「手続き型」から「オブジェクト指向」にスイッチするタイミングなのだと思います。
これまでのActionScriptで「とりあえずきちんと動くモノ」を作ってきた経験をすてて、
もっと広い視野で「プロジェクトを進める上で、ベストな設計・ベストな書き方はなんだろう」
「最も優れたプログラマーであれば、ここはどうやって組み上げるだろう」と考えながら
3.0という新しいスタンスに自分自身をアップデートするチャンス。
なんとも大げさな感じだけれど、
デザイナーがJAVAを書けるようになるというのはすごいことだと思います。
「3.0はなんでこんなにかわっちまったんだ」「互換性ねぇのかよ」「JavaScriptがJavaになったみたいだ」みたいなことは、みんな思ったわけです。
でも、1.0、2.0、3.0とASを書いてきた結果として
普通のWebデザイナーにはうかがい知ることの出来なかったWEB開発の一面が見えてきます。
「これが本当のプログラマーの仕事か!」
「これまでなんとなくAS2.0、なんとなくPHP5で顧客に満足してもらえるモノは納品してこられたけれど、
なんとなくいまいちいけてないんじゃないかなぁ。。。」
それは要するに、どちらも中途半端なオブジェクト思考っぽいことができる言語のうえで
基本はVBみたいなことを延々書いていたに過ぎないのだな、と思います。
なんかすげー特殊なことをしていたのだな。
AS3.0で作り、考えていると、
そういう特殊かつローカルな世界の方言ではなくて、
純粋でグローバルな開発の世界でつうじる公用語でもって世界を語り直せるのだね。
これも大げさで誤解を招きそうな表現だけれど。
でも、これが楽しくないわけがない。
今まで作れなかったモノが作れる。
今まで話せなかった人と話せるかも知れない。
今まで見えなかった世界が見える。
これが楽しくないわけがない。
デザイナーに「テストケースを書け」といってもそれは無理な話じゃない?本来。
でもそういうことができるようになって、SEになるデザイナーも出てくるかも知れない。
もしそんなことになってきたら、とっても不思議な現象です。
Flashの周りでしか起こりえないことだと思います。
本当にそんな人材がビジネスの世界に大量に必要だとも思えませんが、
少なくとも人間の可能性の話として、とてもおもしろい(笑。