2014年10月22日

ブラックアイ とは?

とある理由で「ブラックアイ」について調べようとしたところ、Web検索では色んな意味の「ブラックアイ」という言葉がごちゃごちゃに出てきてしまいます。
いちばん調べられることが多いであろう救急・医療における症状としてのブラックアイのことがすぐに出てきませんでした。
これでは私以外の人も不便だろうと思ったので、このページを書いてみることにしました。


■ まず最初に、色々な「ブラックアイ」

など...


■ 救急・医療における症状としての「ブラックアイ」

1)消防吏員が運営するサイトから

ブラックアイ
前頭蓋底骨折を起こしたときに、目の周りが黒くなる現象。骨折直後には起こりにくい。

2)北海道紋別地区消防組合消防署興部支署の病院前救護・救急医療勉強会の内容をまとめたサイト
頭部外傷
1 頭蓋底骨折
頭蓋底のなかで、前頭部はもともと骨が薄い。また、側頭部(耳)は神経の通る孔が多く、骨折しやすい。最も多いのは側頭部の骨折である。普通は線状に骨折する。
症状は、

1)出血斑:前頭部の頭蓋底を骨折すると結膜や眼瞼に出血斑を作る。これがブラックアイである。側頭部を骨折すると耳介の後ろに溢血斑ができる。これをバトル徴候という。出血斑は受傷後数日経ってできる

3)内科医のブログ
顔面打撲で救急車で運び込まれた若い患者のΣさん。意識はしっかりあるし四肢麻痺もないし、おそらく頭蓋内出血はなさそう。まあこれはCTを撮ればよい。目の回りにはすでにうっすらと皮下出血があるのでおそらく明日にはしっかりブラックアイになるでしょう。
……目の回り?  ということは眼球あたりの打撲?
外から見る限り眼球には大きな障害はなさそうです。簡易法で視野を見ますがどうやら大丈夫そう。ところが「先生、横を見たら、ものが二重に見えます」。
おやあ?
顔面骨折のチェックのために耳鼻科医、複視(ものがだぶって見える状態)の原因検索のために眼科医に私は招集をかけました。結論は、眼窩底骨折。
顔面打撲によるブラックアイはよくある話ですが、そのいくらかには実は内部でどこかの骨にひびが入っている(でも本人さえそのことに気がつかない)、ということがけっこうあるのではないか、と私には思えます。

これでざっと概要はつかめたでしょうか?
更に詳しい説明は、「ブラックアイ 頭蓋骨」「ブラックアイ 救急」「ブラックアイ 自己」などで検索すると良いと思います。または、Yahoo!知恵袋 や OK Waveを使って質問してみるのもいいと思います。


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posted by taichistereo at 15:01 | Comment(0) | ことば
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